2016年、そのビッグウェーブを超えて

2016年12月05日 12:25

2016年も終わりがけですね。
わたしはこの1年間の間に、一人の親友と、一人の恋人との分かれを経験しました。
その経験から学んだことを、ざっくりと纏めて書き記しておこうと思います。・・・いつか未来のわたしが忘れた頃、また読めるように。

前置きとして・・・わたしのココロの有りようを感覚的に書き起こしただけなので、みなさんのココロの有りようとは違うかもしれません。
ですが、自身のココロのコトがよくわからないっていう人に、もしも一助たる言葉となるならば、それは何にも代えがたい幸いであります。



~友人とはなにか。恋人とはなにか。人との出会いのはじまりとは~

わたしのココロにおいて、それは等しく一目惚れなのだと思います。

思い出をしまっておく小箱があるとします。小箱は、出会った人の中でも少しでも特別に感じた人達、その全員の分だけあります。
思い出は良いも悪いも全部まとめて、その人のために用意された小箱に入っていきます。
大切なのは、小箱そのものがどんな色をしているかです。
友達は黄色い箱で、恋人は桃色の箱。他にも様々な色があるのでしょうけれど、出会った瞬間に決定されたその箱の色は絶対不変なのです。
一目見た瞬間に決定され、目を見つめるだけで良い友達となれると確信を抱き、ひとつの言葉を交わすことさえなく恋に落ちることが出来るんです。

・・・わたしの心は、どうやらそういう風に出来ているようなのであります。

ただシンプルに、想っている人が抱えているわたしのための箱の色が、もしかしたら恋色に染まっていはしませんか・・・と。
そう尋ねるための言葉が、わたしにとって「告白」の意味するところなのです。

告白した相手がココロに抱えているわたしのための箱の色が変わることも、わたしが誰かに告白されたからと箱の色が変わってしまうこともありません。
だから、告白したとしても上手く行かないし、思いがけないところで縁が繋がることもあるのでしょう。

同時に、友達になろうといわれたからなれるものではないのであります。
共通の趣味で語り合えている友達っぽいそんな人達は、共通の話題が無くなってしまえば音も立てず、すっと消えてしまうでしょう。



~友人・恋人・親族 その親密な関係さえも枯らし果てさせるものとは~

少し、考えてみて下さい。
人間は、どのようにして人間の心を獲得するのでしょうか。

わたしはその獲得の過程を、花の成長に似ているなと思いました。

ひとりひとり違う種を持っているわたしたち。その種が本来持っている花を咲かせることさえ難しいのは、自分か、世界か、その両方が理想的ではないのです。
「土」が栄養に満ち足りて、「根」は太く頑丈で、「茎」は支えられながらも逞しく、大きく拡げた「葉」から受け取る光に素直になれれば、花は育ちます。
これを人間が心を獲得する過程に置き換えると、こうなるのではないでしょうか。。。

ひとつ・親の愛、もしくはそれに準ずる愛。
ふたつ・生きる道を貫く信念。目的。精神。
みっつ・目的へと手を伸ばすとき、己の過ちを臆することなく正してくれる友人。
よっつ・声を聴き、表情を捉え、肌で感じる。人の言葉からエピソードをときほどける感受性。

この四大要素のうち三種類は兼ね備えた人同士でなければ、どんなに見かけだけはよく見える人間関係でも、いつか必ず崩壊すると、わたしは思います。

愛の不足は依存を招きます。愛されたいと願う一方で愛されている事実を認識出来ていません。注いだ愛は、水を蓄えない土に吸収されず流れていきます。
信念の不足は折れやすい心を生み出します。自分の中で確固たる自信のない人は困難にあっさり負けて、自分で解決する事をせず、沈黙したまま流されていきます。
誰ひとり、親友さえも正してくれないなら、人の心は曲がり続けます。悩みを打ち明けられるに値する信頼できる友人がない人は、抜け出せない沼に陥ります。
聞かざる見ざるで生きる者に言葉は届きません。本当に伝えたいことを受け取る耳も目も無い相手では、こちらの努力全てが立ち消えてしまうだけだからです。

わたしは、この四大要素がある一定以上に不足している人間のことを、愛を知らない人・幼い人と定義してます。
まるまるひとつ欠けてしまっても他のみっつが強ければセーフなのですが、まるっとふたつ以上欠けてしまった人は、絶望的です。
その人のための箱がちゃんとあったとしても、いつのまにか相手のペースに巻き込まれ、自分のペースを乱されていくのです。


もし、あなたが人間関係で苦しんでいるなら、相手がそういう幼い人間か愛を知らない人間ではないか疑ってみて下さい。
自分自身の心には、友人や恋人としての箱がちゃんと存在しているか、「仁義のギブアンドテイク」はバランスがとれているか。
そういったものをひとりひとり個別に順番に見つめ、問いかけ直してみて下さい。
大きな問題に見えていても、器用に分解してみると、とても簡単に解決策を導けるかもしれません。